成瀬すずのプロフィール

初めまして、精神保健福祉士の成瀬すず(@MimosaSuzu)です。

福祉業界に身を置いて、約10年が経ちました。

精神保健福祉士に興味を持つまでのエッセンス

よく、なんで精神保健福祉士になったのか聞かれるのですが、『これがきっかけなんです!』という強烈なエピソードはありません。

ですが、私の人生の中には、福祉や精神疾患・心理学へ関心を持つ様々な経験が散りばめられています。

福祉との出会い

私が福祉に興味を持ったきっかけは二つ。

高齢者施設に歌をうたいにいったこと、そしてバイト先でホームレスの人と仲良くなったことでした。

小学生のとき、親に入らされた合唱団。発表の場はもっぱら老人ホームでした。

ほぼ無理矢理やっていたし、友達がいたわけでもなく、ただ歌は好きな方だったのでそれなりに楽しみはありました。

老人ホームで聞いてもらうために歌った『赤いリンゴ』は今も忘れられません。

喜んでくれていたのかは、正直わかりませんでした。でも動ける人は手拍子をしたり、体を揺らしたり、涙で頬が濡れているような、そんな反応が見られることもありました。

そしてとあるアルバイトで、ホームレスの方と仲良くなったことがありました。

24時間営業の飲食店で働いていた時のことです。

夜間、人気が少なくなってくると、わずかなお金を出してあったかい飲み物を買う、食べ物を買って夜を過ごすホームレスの方が数人いました。

体臭なのかずっと着ている洋服のせいなのか、異臭がきつく、トイレを占領して体を洗ったり、椅子で寝転んで寝たり……

明け方にきて街が賑わい出す頃に出て行く人も多かったです。

他のお客様とのトラブルも多く、寒い冬なんかはあたたかい店内で過ごしたいだろうなぁとは思いつつも、耐え難い異臭に退店した後は嵐のように汚れ臭いが残る店内の対応は大変で、正直来て欲しくないなと思うことも多かったです。

今思えば、幻聴が聞こえてるんだなぁという感じで、ずっと何かブツブツをお話しされている(独語)方もいらっしゃいました。

そしてその中で、お一人、仲良くなった女性ができました。

小柄で、いつもサングラスをかけていて、笑うとえくぼが可愛く、人懐っこい印象のおばあちゃんでした。

私がアルバイトを半年ほど休んで復帰した時、彼女は私を見てとても喜んでくれたのです。

そして、日焼けしたのか、汚れているのか、黒ずんだそのしわくちゃの手で、私の手を握り、彼女は言いました。

ホームレスのおばあちゃん

どうしたんだろうって、とっても心配してたのよ!

また会えて嬉しいわ〜!! 元気そうでよかった。

よくくる常連さんでも、そんな言葉をかけてもらえたことはありません。

彼女だけでした。

私のことを覚えている人はいても、そんな風に喜び、心配していた、会えて嬉しいなんて声をかけてくれたのは、ホームレスの彼女だけだったのです。

そしてそれは、私にとっても「またここで働くことを選んでよかった」と思うには充分な出来事でした。

そして、ぼんやりと考えたのです。

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すず

ホームレスの人が、普通の生活に戻ることはできないのかな?

ホームレスになる前に、どうにかすることってできないのかな?

将来に悩んでいた私が『福祉』という選択を考える、一つのきっかけになりました。

心理学、家族の問題に向き合う

初めて心理学と出会ったのは、中学でした。

当時の塾長が、ある日『ユングの無意識』のことについて、私たちにきかせたのです。

塾長なだけあって、子供にわかりやすく、興味を引きつけながらお話するのがとてもうまかったです。

しかし、『大学で心理を勉強してもお金にならない。働けない。他のことで興味を持てることを探しなさい』というのが、その塾でも、大学受験で入った塾でも強く主張されていました。

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すず

心理学はとっても面白そうだし知りたいけど、働けないなら意味がないかも。。

先生はみんな辞めろっていってるし……でも他にやりたいことって何だろう??

今となっては、メンタルヘルスやストレス社会への問題関心が寄せられ、そのために『公認心理師』という国家資格までできてしまうくらいですから、また状況が変わってきているかもしれません。

とにかく、周りの誰もが、心理学を勉強することは趣味に留めておき、将来目指すものではないと口々に言っていました。

そんな中で、高校生だった私は父親の浮気を発見してしまうのです。

家族を壊してしまった罪悪感に苦しみながら、母親のヒステリー、依存、期待通りの反応を返さないと陰口をいわれる…

父はパニック障害の本を買ってきて、見えるようにおいて自分こそが被害者だといわんばかり……

学校にはかろうじて通っていましたが、もともと真面目で、休んではいけないと洗脳されていた私がサボることを覚え始めたのも、このことが大きなきっかけだったと思います。

そして、恩師の奥様が鬱に。

遠い世界の話だった『心の病気』が、私の生活の中に一気に入り込んできたのです。

大学受験に失敗。そして、福祉の道へ

家族のことで疲弊していた私は、大学受験にやる気がでずフラフラ。

センター試験は申し込むのを忘れ、何校か受験を申し込むも、受験当日に会場まで行かず休んだりしていました。

どこにもいけない、結果を出すこともできないまま、ニートへ。

もう勉強のための金銭的援助は受けられません。

そしてアルバイトをはじめ、将来に悩む日々。

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すず

もう自分のお金は自分で稼がないとダメなんだ…

夏期講習の16万円分働かないと…

そう思いながら働くも、なれない立ち仕事は辛く、人手が足りずに労働時間は希望よりもどんどん超過。

仕事中に突然涙が止まらなくなり、2時間ほど泣き続けた日もありました。

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すず

働かないと予備校にも行けない。

でも働けば働くほど時間は無くなるし、疲れて勉強どころじゃない…

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すず

大学受験なんてもう無理…

法律関係の仕事も気になるけど、勉強しても、どうせ母親のいいように使われるだけ……

それなら勉強してみたかった心理学で、お金も稼げる道を選びたい!

そうしてパソコンでいろいろと検索する中で

精神保健福祉士

という仕事と出会ったのです。

心理学で、人の役に立てる仕事で、資格も取れる。

人間関係にすっかり自信を失っていた私には、もうその道しか残されていないように思えました。

行き先は専門学校。正直大学受験との違いがわかっていなかったのですが、絶対に大学受験よりは簡単!

と思って、受験したのでした。

精神保健福祉士に必要なもの

今でこそ、尊敬する人を見つけ、その方に

あなたはセンスのある人よ!

絶対辞めちゃだめ。ママを職場でたくさん増やしなさい。絶対戻ってくるのよ!

と言われるまでに成長出来ましたが、学生時代の実習や新人の頃は散々なものでした。

指導員にめちゃくちゃ怒鳴られ怒られ、本当にこの道に進むのか、仕事を辞めようか悩んだこともあります。。

今でも、精神保健福祉士に必要なものはなんだろうか。

私に足りないものはなんだろうか。

日々悩み模索しています。

しかし一つだけ絶対に必要なことがあります。それは『継続力』です。

私が務めるところに通ってきてくださる利用者さんにも、いつも伝えています。

続ける力は何より大切で、そして人生の財産になります。

スタッフとしても、心の病気を持つ人にも、必要なものです。

小さなことでもいい。

毎日、1歩でも家から外に出ること。

続けていれば必ず大きな力になります。

このブログに辿りついてくださった方が、今より1%でも幸せな生活が送れますように。祈りながら更新していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

最終更新:2019.04.15